太陽を砕いて閉じ込めた。伝説の「スパニッシュ・フラッシュ」が放つ、極上のハニーオレンジ
太陽を砕いて閉じ込めた幻の石。ダイヤモンドの4倍の輝きを放つ、スペイン産スファレライトの「スパニッシュ・フラッシュ」の情熱に迫る。

宝石の色には、温度があると言われます。 アクアマリンの涼しさ、サファイアの冷たさ。
では、見るだけで体温が上がってしまうような、最も「熱い」宝石をご存知でしょうか? それはルビーの赤ではありません。とろりと溶けた黄金の蜂蜜に、真夏の太陽の光を混ぜ合わせたような、スファレライトのオレンジです。
特に、宝石コレクターたちの間で「伝説」として語り継がれているのが、かつてスペインのピコス・デ・エウロパ山脈で採掘されたスファレライトです。
この地で採れる石は、ただのオレンジ色ではありません。 「スパニッシュ・フラッシュ」。 そう呼ばれる独特の現象を持っています。石を少し傾けた瞬間、濃厚なコニャックブラウンやハニーゴールドの奥底から、赤、黄色、オレンジ、そして鮮やかな緑といった虹色の閃光が、バチバチッと爆発するように湧き上がるのです。
その輝きの強さは、なんとダイヤモンドの約4倍。 数値で言えば、ダイヤモンドの分散率が0.044であるのに対し、スファレライトは0.156という桁外れのスペックを持っています。
つまり、地球上で最も光を虹色に分解する力が強い石の一つなのです。
最高品質のスペイン産スファレライトを覗き込む体験は、静かな鑑賞というよりは、圧倒的なエネルギーとの対峙です。 石の中に小さな太陽が閉じ込められていて、そこから核融合のエネルギーが溢れ出しているかのような錯覚。「眩しい」を通り越して、「熱い」。 視界を埋め尽くすギラギラの虹色は、見る人の心拍数を確実に上げてしまうほどの迫力があります。
残念ながら、スペインの主要な鉱山はすでに閉山し、あのような極上のハニーカラーに出会うことは年々難しくなっています。 今、市場に出回っているものは、かつて採掘されたオールドストックがほとんど。まさに「幻の太陽」となりつつあるのです。
もしあなたが、元気が欲しい時や、情熱を取り戻したい時。 この石の燃えるような輝きを眺めてみてください。
「太陽を所有する」 そんなあり得ない夢を、スファレライトなら叶えてくれるかもしれません。



