スギライト
Sugilite
日本人の岩石学者、杉健一教授の名を冠するこの鉱物は、1944年に愛媛県の岩城島で初めて発見されました。しかし、当初発見されたものは黄褐色の小さな結晶であり、私たちがよく知る鮮やかな紫色の塊ではありませんでした。その後、南アフリカのカラハリ砂漠にあるマンガン鉱床から、マンガンを豊富に含み、美しく発色した巨大な塊状の結晶が発見されたことで、世界的に認知されるようになりました。
鉱物学的には「大隅石(オースミリライト)」のグループに属するケイ酸塩鉱物です。主にマンガン鉱床において、マグマの熱や圧力による変成作用を受ける環境下で生成されます。スギライトの紫色は、成分に含まれるマンガン(Mn3+)に由来しますが、単体で産出することは稀です。カルセドニー(玉髄)やペクトライトなど、他の鉱物と混ざり合って緻密な塊(集合体)を形成するのが特徴で、この混ざり具合が独特のマーブル模様を生み出します。
硬度は5.5〜6.5と水晶よりやや柔らかく、単結晶ではなく岩石のような塊で産出するため、ファセットカット(多面体)ではなく、主に カボションカット や彫刻品として研磨されます。研磨職人の手によって表面が滑らかに整えられると、樹脂のような「脂ごころ」のある光沢を帯び、複雑な鉱物の集合模様が鮮明に浮かび上がります。
RELATIONSHIP
Derived Gemstones
この原石から生まれる宝石たち
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