チタナイト
Titanite
ジュエリーショップでは「スフェーン」と呼ばれますが、鉱物図鑑を開くと『チタナイト(チタン石)』という名前で載っています。その名の通り、あの軽くて丈夫な金属「チタン」が、1795年にこの石から発見されたことに由来します。
原石コレクターとして注目したいのは、和名の『くさび石』そのものの形です。 岩の隙間から掘り出された結晶は、平たく鋭く尖っていて、まさにV字型の「くさび(楔)」や、封筒のような形をしています。宝石にカットされるとギラギラと虹色に輝きますが、原石の表面は少し樹脂っぽい、ヌラリとした独特の光沢(金剛〜樹脂光沢)を持っていて、なんとも渋い存在感があるんです。
パキスタンの高地やアルプス山脈では、透明で美しい結晶が、白い長石や緑色のクローライト(緑泥石)と一緒に見つかることがあります。 ただ輝くだけの石ではなく、近代産業を支える金属のルーツであり、地球が生んだ幾何学的な造形物。チタナイトは、そんな「理系的」なロマンをくすぐる鉱物なんですよ。
RELATIONSHIP
Derived Gemstones
この原石から生まれる宝石たち
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