Pectolite

ペクトライト
Pectolite

「ラリマー」という名前なら、きっと耳にしたことがあるはず。あのカリブ海の宝石の正体こそが、今回ご紹介する鉱物「ペクトライト(ソーダ珪灰石)」です。

名前の由来は、ギリシャ語で「凝結した」を意味する pektos から。1828年にイタリアで発見されたこの石、実は本来の色は白や灰色が一般的です。それがドミニカ共和国の火山岩(玄武岩)の隙間で育つ過程で、偶然にも「銅」の成分が混ざり込んだ時だけ、あの奇跡のような水色が生まれるのです。

鉱物としての最大の特徴は、その「構造」にあります。一見つるんとした塊に見えますが、実は微細な針のような結晶が、中心から放射状にびっしりと束ねられた構造をしています。ちょうど、筆の穂先をぎゅっと集めたような状態ですね。この繊維状の組織が光を複雑に反射することで、絹糸のような滑らかな光沢(シルキーラスター)が生まれるのです。

ただ、この構造は加工においては諸刃の剣。繊維が絡み合っているため粘り強さはあるのですが、研磨中に特定の方向に力がかかると、竹が裂けるように表面が剥がれてしまうことがあります。硬度は4.5〜5と柔らかく、扱いにはコツがいる石。あの癒やしの模様の裏には、繊維の方向を見極める職人の冷静な目が必要不可欠なんですよ。

RELATIONSHIP

Derived Gemstones

この原石から生まれる宝石たち

Larimar
Larimarソーダ珪灰石(そーだけいかいせき)
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