心に垂らす、一滴の蜂蜜。シトリンがくれる「甘い」くつろぎ
疲れた心に蜂蜜のような甘い癒やしを。シトリンの黄金色が持つ温かさと、リラックスタイムにおすすめの理由を綴ったエッセイです。

なんとなくやる気が出ない日や、理由もなく心がカサカサしているなと感じる日。そんなときは、温かいハーブティーに蜂蜜をたっぷり溶かして飲むと、不思議と落ち着くことがありますよね。
シトリンという石は、まさにそんな「心の蜂蜜」のような存在だと言えるかもしれません。
宝石店で見かけるシトリンは、鮮やかなイエローから、少し茶色がかった落ち着きのあるオレンジまで、色味はさまざま。でも、どれにも共通しているのは、内側からじんわりと湧き上がってくるような「温かさ」です。
名前の由来は、柑橘類の「シトロン」だと言われています。確かに柑橘系のようなフレッシュさもありますが、じっと眺めていると、酸っぱいレモンというよりは、もっと濃厚で甘いイメージが浮かんできませんか?
まるで、瓶の中に詰まった黄金色の蜂蜜を、窓辺の陽の光に透かしたときの色。あのおいしそうな「とろみ」のある輝きが、そのまま結晶になったかのような姿をしています。
黄色は一般的に「元気が出る色」や「ビタミンカラー」なんて言われます。でも、シトリンの黄色は「さあ、頑張れ!」と背中を強く押してくるような激しいエネルギーとは少し違うようです。
むしろ、夕暮れ時の優しい日差しや、寒い日の暖炉の火のように、「そのままでいいんだよ」と冷えた心をゆっくり温めてくれるような優しさがあるのです。
だからこそ、この石はバリバリ働いているときよりも、ふっと一息つきたいリラックスタイムにこそ似合うのではないでしょうか。
たとえば、休日の午後。お気に入りのマグカップ片手に、手元のリングを眺めてみる。石の中で揺らめく黄金色の光を目で追っていると、ささくれ立っていた気持ちが、角の取れた丸いものに変わっていくのがわかるはずです。
「富の石」や「商売繁盛」なんていう頼もしい呼び名もありますが、そんな難しいことは一旦忘れて、ただその温もりを感じてみるの良いかも。
もし、毎日の中でちょっと疲れを感じているなら、この「甘い」輝きを味方につけてみてください。心に一滴の蜂蜜を垂らすように、シトリンが内側からじんわりと癒やしてくれるはずです。





