IoliteMarch 4, 2026

今の誕生石、実は増えているんです。新しく仲間入りした宝石たちの魅力。

60年ぶりに日本の誕生石が新しくなり、10種類の宝石が追加されました。モルガナイトやタンザナイトなど、魅力的な新しい誕生石について紹介します。

今の誕生石、実は増えているんです。新しく仲間入りした宝石たちの魅力。

60年ぶりに新しくなった 誕生石 のラインナップ

誕生石といえば、自分が生まれた月の宝石をお守り代わりに身につける、素敵な文化ですよね。家族からプレゼントされたり、自分へのご褒美に選んだりと、「私の月はこの石」と、すっかりおなじみになっている方も多いと思います。

でも実は、2021年の年末に、日本の誕生石のラインナップが新しくなったのをご存知でしょうか。

日本で誕生石が制定されたのは、さかのぼること1958年のこと。それから実に60年以上ぶりに大きな改定が行われ、なんと10種類もの宝石が新しい誕生石として追加されました。これまで「自分の月の誕生石は色が強すぎて、普段の服に合わせにくいかも」と少し悩んでいた方にとって、選択肢が広がる嬉しいニュースになったはずです。

今回は、そんな新しく仲間入りした宝石の中から、季節の移り変わりを感じられるように、春から冬にかけて順番にいくつかピックアップして紹介します。

道しるべとなるスミレ色。3月のアイオライト

まず春の訪れを感じる3月に新しく加わったのが、アイオライトです。これまでの3月といえば透き通る水色のアクアマリンが定番でしたが、アイオライトは少し落ち着いた、深みのあるスミレ色が特徴です。

この石には、かつてバイキングたちが航海のときに、太陽の位置を知るための羅針盤として使っていたというロマンチックな伝説が残されています。光の当たる角度によって、青紫から少し黄色がかった色へと表情を変える不思議な性質を持っているのです。

進学や就職など、新しい環境へ飛び込むことが多い春先の季節。進むべき道をそっと指し示してくれるようなアイオライトは、心強いお守りになってくれそうですね。

桜の花びらのような優しさ。4月のモルガナイト

続く4月の誕生石といえば、言わずと知れたダイヤモンドですよね。その圧倒的な輝きは永遠の憧れですが、普段のリラックスしたスタイルには、少し合わせにくいと感じる日もあるかもしれません。

そこに新しく加わったのが、ふんわりとしたパステルピンクが可愛らしいモルガナイトです。

実はこのモルガナイト、アクアマリンやエメラルドと同じ「ベリル」という鉱物のグループに属するきょうだいのような存在です。ほんのりと色づいた桜のようなピンク色は、日本人の肌にすっと馴染んでくれます。甘すぎない大人のピンクとして、日常使いのジュエリーにとても取り入れやすい宝石です。

虹色の輝きを放つ、7月のスフェーン

季節が進んで夏本番の7月。情熱的な赤いルビーが定番ですが、新しくスフェーンという石が仲間入りしました。森の木漏れ日のような、イエローやグリーンのニュアンスを持っています。

スフェーンの面白さは、なんといってもその強烈な輝きにあります。光を取り込んで虹色に分散させる力がとても強く、条件が揃えばあのダイヤモンドよりもギラギラと眩しく輝くことがあるのです。

夏の強い日差しの下で身につけると、石の奥から赤やオレンジ、緑の ファイア (虹色の光)がチラチラと湧き上がり、思わず手元を見つめてしまうはずです。個性的で生命力あふれる輝きを楽しめるため、少し変わった宝石を探している方にぜひおすすめしたい石です。

角度で変わる不思議な色彩。12月のタンザナイト

そして一年を締めくくる12月。これまでターコイズやラピスラズリなど、不透明でカジュアルな印象の石がメインでしたが、そこに透明感あふれるタンザナイトが加わりました。

タンザナイトの最大の特徴は、見る角度や光の当たり方によって、青から紫へと色が変化して見える「 多色性 」という性質です。自然光の下では爽やかなブルーに、夜の照明の下では艶やかなパープルに。冬の澄んだ夜空をそのまま結晶にしたような神秘的な色合いは、いま非常に人気が高まっています。

時間帯や場所によって違った表情を見せてくれるので、毎日身につけていても飽きることがありません。夜のお出かけにも映える、とてもロマンチックな石です。

直感で選ぶ、新しいお守りの形

今回は春から冬にかけて、新しい誕生石の中から4つをピックアップして紹介しました。ほかにも9月のクンツァイトや、8月のスピネルなど、個性豊かで美しい宝石たちが仲間入りしています。

誕生石という文化は、「その月の石しか身につけてはいけない」という窮屈なルールではありません。選択肢が増えたことで、より自分の肌の色や普段の服装、そして今の気分にしっくりくるものを選びやすくなったと言えます。

もしジュエリーショップに立ち寄る機会があれば、新しく加わった誕生石たちを探してみてくださいね。昔から知っている誕生石とはまた違う、新鮮なときめきに出会えるかもしれません。

月野 結絵(Tsukino Yue)
Written by

月野 結絵(Tsukino Yue)

ジュエリーの魅力を言葉で磨くライター。天然石の美しさやコーディネートの楽しさを、瑞々しい感性でお伝えします。現在、宝石学やトレンドを勉強中。Jewelism Marketを通じて、皆様と素敵なジュエリーとの「結び目」になれるような記事をお届けします。

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