乾燥は苦手?デリケートなオパールと長く付き合うための優しいお手入れ
水分を含んだ特別な宝石、オパール。乾燥や衝撃に少しデリケートなこの石と、日常の中で長く美しく付き合っていくための優しいお手入れ方法を紹介します。

水分を抱え込んだ、みずみずしい宝石
オパールは、石の中に虹色がフワフワと浮かぶような、とても不思議で魅力的な宝石です。ただ、ジュエリーショップなどで「オパールは少しデリケートな石ですよ」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
実はオパールには、他の多くの宝石とは少し違う、ユニークな秘密が隠されています。それは、石そのものの中に「水分」を含んでいるということ。地球の長い歴史の中で、シリカという成分と水が混ざり合って、ゆっくりと固まってできたのがオパールの正体です。カチカチに冷たくて硬い石というよりは、どこかみずみずしさを残した特別な存在と言えます。
乾燥から守るための、ちょっとした気配り
水分を含んでいるということは、人間のお肌と同じように、極端な乾燥があまり得意ではありません。たとえば、冬場に暖房の風が直接当たる場所にずっと置いておいたり、夏場に直射日光がジリジリと照りつける窓辺に置きっぱなしにしたりすると、少しずつ水分が抜けてひび割れの原因になってしまうことがあります。
といっても、過度に怖がる必要はありません。普段私たちが心地よいと感じるお部屋の環境なら、オパールにとっても十分快適です。ジュエリーボックスの中など、直射日光の当たらない静かな場所を定位置にしてあげれば、それだけで機嫌よく輝き続けてくれます。
ガラスのように扱う、優しい心がけ
もう一つ、オパールと付き合う上で知っておきたいのが、石の硬さについてです。宝石の傷つきにくさを表す「 モース硬度 」という基準があり、ダイヤモンドが一番硬い10だとすると、オパールは5.5から6.5ほど。おおよそ、窓ガラスと同じか、それより少し柔らかいくらいのイメージを持ってみてください。
そのため、硬いデスクにガツンとぶつけたり、ダイヤモンドやサファイアのような硬いジュエリーと一緒に引き出しへゴチャゴチャと入れたりすると、表面に小さなすり傷がついてしまうことがあります。お出かけから帰ってきたら、他のアクセサリーとは少し間隔を空けて、専用の柔らかい小袋や仕切りのあるケースにそっと休ませてあげるのが、長く綺麗に保つコツです。
毎日のお手入れは「優しく拭く」が基本
一日身につけた後のオパールは、人間の汗やファンデーション、皮脂などを少し被っています。これをそのままにしておくと、せっかくの綺麗な虹色が曇って見えてしまう原因になります。
お手入れといっても難しい作業は必要なく、外したついでにメガネ拭きなどの柔らかい布で、表面を優しく拭き取ってあげるだけで十分です。汚れがどうしても気になるときは、常温の水でサッと洗うこともできます。ただし、お湯を使ったり、メガネ屋さんにあるような超音波洗浄機に入れたりするのは、石に急激な負担がかかってしまうため避けてください。あくまで「優しく、常温でサッと」が合言葉です。
手間をかけるほど愛おしくなる
ほんの少しだけ気を使う部分もあるオパールですが、その分、手をかけてあげるほどに愛着が湧いてくる宝石でもあります。
一日の終わりにジュエリーを外し、柔らかい布でそっと拭いてあげる時間は、自分自身の心を落ち着かせるリラックスタイムにもなります。お肌のスキンケアをするように、あるいは大切なお花に水をあげるように。そんな優しい気持ちで接していると、石の中で揺らめく虹色も、より一層愛おしく感じられるはずです。
少しの手間を楽しみながら、オパールとの豊かな日々をぜひゆっくりと味わってみてください。






