輝きを保つ毎日のルーティン。家に帰ったら最初にする、ジュエリーケアの話
特別な道具はいりません。大切なジュエリーと長く付き合うために、今日からできる「拭く」という習慣と、保管のちょっとしたコツについてのコラム。

お気に入りのネックレスやリングを買ったとき、その輝きが永遠に続くと思いたいですよね。でも実際は、ジュエリーも私たちと同じで、一日外に出れば疲れてしまうものなんです。
特にこれからの季節、意外と大敵なのが汗や皮脂、そして化粧品です。ダイヤモンドは油分と仲が良すぎて、表面に油膜を張りやすい性質があります。買ったときはあんなにキラキラしていたのに、なんだか最近ぼんやり曇っている……という場合、そのほとんどが表面の汚れが原因だったりします。
だからといって、毎日超音波洗浄機にかける必要はありません。私がおすすめしたいのは、家に帰ってジュエリーを外したら、その手で「柔らかい布で拭く」というシンプルな儀式。セーム革や眼鏡拭きで優しく撫でてあげるだけで、その日の汚れはその日のうちにリセットできます。これだけで、数年後の輝きに驚くほどの差が出るんですよ。
それから、保管場所も大事なポイント。ダイヤモンドのような硬い石と、パールやゴールドのような柔らかい素材をガチャガチャと一緒に箱に入れてしまうと、硬い石が他を傷つけてしまいます。人間関係と一緒で、適切な距離感が必要なんですね。仕切りのあるボックスに入れたり、個別に小さな袋に入れたりして、それぞれのスペースを確保してあげる。
「今日も一日ありがとう」と心の中で呟きながら、優しく拭いて、定位置に戻す。そんな数秒の手間をかけることが、モノへの愛着を深めていくんだと思います。メンテナンスというよりは、明日も気持ちよく一緒に過ごすための、ちょっとしたコミュニケーションのようなものですね。


